1954-04-22 第19回国会 参議院 予算委員会 第26号
第五番目に、世界情勢が明らかに冷戦から平和へと動いているにもかかわりませず、アメリカの要請と強圧に屈しましてMSAを受諾させられ、それによつて国論を大きく真二つに割つてしまつた等の、内治外交等における五年六カ月における吉田総理のこの政策の行詰りこそ私は最大の原因であると思うわけであります。
第五番目に、世界情勢が明らかに冷戦から平和へと動いているにもかかわりませず、アメリカの要請と強圧に屈しましてMSAを受諾させられ、それによつて国論を大きく真二つに割つてしまつた等の、内治外交等における五年六カ月における吉田総理のこの政策の行詰りこそ私は最大の原因であると思うわけであります。
いかにすれば敗戦の日本国を新しく文化的、平和的に再建できるかについては、学者により政治家により政党により種々なプラン、政策が提案されておるのでありますが、私はこの重要なる時期に同僚諸君の席末を汚して国会に議席を与えられておる者の責任にかんがみまして虚心にそれらの諸政策を留意し、検討しておるのでありますが、かりにその最大なる国是について見ましても、親米あり、親ソあり、自主中立政策と、三つに分裂しておつて、国論
そうでないもので非常にはつきりしない、舌足らずの方針を平和論においてやられるということは、却つて国論を混乱させるだけであるということを申上げて、これに対する岡崎外務大臣の御所見をもう一点伺いたい。
いずれいろいろ委員会において或いは学識経験者の意見も出て参りましよう、国民の輿論として憲法を改正すべきものであるという盛り上る力ができたときに政府が追随するということが、民主主義国において行くべき道でないか、いずれにしても政府が直ちに憲法改正委員会のごときものを設けまするならば、そのために却つて国論、国情が安定を欠くというようなことなども懸念せられるのでありますので、政府は只今のところでは直ちに改正委員会
○八百板委員 政府の主観の入らないものを政府が調べて出すというのは、これは非常にむずかしいことでありまして、たとえばパンフレットを出す、資料を出すといたしましても、ほんのわずかのものを部内において出すという場合もありましようし、それがだんだんふえて行つて、一万となり、五万となり、十万となり、百万となつて、国論を指導するような形に発展するということもあり得るのでありまして、その場合に政府が集めた資料を
○岡崎国務大臣 お話はもつともでありますが、これはただ委員会の答弁によつて国論がそつちの方に向いたというのではなく、一般にそういうふうに、たとえば私も今白状しましたが、あるいは国際法の学者であるとか、そういうような人々も、そう考えておつて、自然そういう考え方が国民の中にも影響を持つたのだろうと思います。
またそれを政府として抑圧する考えはないのでありますから、超党派外交によつて国論が帰一すれば、まことにけつこうなことであります。これを決して妨げるわけではないのであります。しかしながら今お話のように、講和條約成立に利用しようというような考えはないのであります。国論の統一、帰一するところがわかればけつこうである。
次に、講和態勢が不十分ではないか、いろいろな議論が今尚行われておつて国論が統一しておらないのではないかというお話であります。これは御尤もでありますが、併しながら政府が特に国論統一の運動に乗り出すことがいいか惡いか。
従つて国論統一のために衆議院を解散する意思は毛頭ないのであります。又共産主義が近頃非常に激化したと言われまするが、これは参議院の過般の選挙等において見られても、共産主義共鳴者はその投票数において非常に激減いたしたのであります。
その上程決議案の理由といたしまして、吉田内閣は講和会議に対しては、單独講和、並びに中立放棄によつて国論の分裂を策し云々、こういうような理由が新聞に出ております。そういう際でございますから、單独講和であるとか、全面講和であるとかいうような問題をめぐつて、国民も相当これに関心を持つておる。相当どころでなく、非常に関心を持つております。
どうしても全面講和が不可能であるという場合には、その原因と、そのときの情勢によつて、国論を分裂せしめることなく、国民の公正な判断が下されることと信じます。従つて、今日の段階においては、いやしくも首相たる者が、一方的見解を持つかのごとき印象を内外に與えることであつてはならないのであります。
そのときになつて国論の統一のために、こうしなければならん、ああしなければならんということになつたときに、更に御相談いたしますが、今日においては突発の場合どうするかというような仮説の問題について、ここで以て又意見を、与論を統一するためにこうしたらよろしいという御意見は承わりますけれども、政府としてこうしたらいいということを、予めここで以て私が申すだけの用意がありません。